マネージャー評価
マネージャー・プロジェクトオーナー向け 評価ガイドライン
マネージャーやプロジェクトオーナーが週次で25分以内で完了できる簡潔な評価プロセスにより、 要件定義一致性とプロセス品質を重視した「人間ならでは」の評価を実現します。
エンジニア以外(デザイナー・オペレーター・コーポレート等)の場合、アウトプットの質に主眼を置き、各パラメータを自分の業務内容に合わせて読み替えて評価して構いません。使わないパラメータは未入力でニュートラル(評価に影響しない)となります。
評価の核心
要件定義一致性
重要性
エンジニアは与えられた条件の範囲で開発するため、要件定義との一致性が最も重要です。 技術的詳細よりも、「要件通りに作られているか」が評価の核心です。
評価項目
• 機能要件の実現度
• 非機能要件の達成度
• ビジネス要件の適合性
• 期待値と実装のギャップ
プロセス品質
重要性
開発過程でマネージャーに余計なコストをかけていないか、適切なコミュニケーションが取れているかが 重要な評価要素です。
評価項目
• 報告・連絡・相談の適切性
• マネージャー負荷の軽減
• 問題対応の迅速性
• 進捗共有の頻度・質
段階的評価プロセス(週次・25分以内)
1
要件書の確認(5分)
評価前に要件書を再確認し、主要な要件をリストアップして評価の優先順位を設定
• 機能要件の確認
• 非機能要件の確認
• ビジネス要件の確認
2
機能要件の確認(10分)
要件書に記載された機能を一つずつ確認し、期待通りの動作をするかテスト
• 各機能の動作確認
• 機能間の連携確認
• エラー処理の確認
3
非機能要件の確認(5分)
パフォーマンス、セキュリティ、可用性要件を確認
• レスポンス時間の確認
• セキュリティ要件の確認
• 可用性要件の確認
4
プロセス品質の確認(3分)
開発過程でのコミュニケーション品質を振り返り、マネージャーへの負荷を評価
• 報告・連絡・相談の評価
• マネージャー負荷の評価
• 問題対応の評価
5
総合評価(2分)
各要件の評価結果を総合し、スコア計算とコメント記入
• 総合スコアの算出
• 改善点の記入
• 評価コメントの記入
評価項目の設計
機能要件評価
• 要件書の機能が全て実装
• 各機能が期待通りに動作
• 機能間の連携が正常
• エラー処理が適切
• データの整合性が保たれている
非機能要件評価
• パフォーマンス要件を満たしている
• セキュリティ要件を満たしている
• 可用性要件を満たしている
• 保守性要件を満たしている
• 拡張 性要件を満たしている
ビジネス要件評価
• ビジネスプロセスが要件通り
• ユーザー体験が期待通り
• 運用要件を満たしている
• ビジネス価値が実現されている
• ROIが期待値を上回っている
報告・連絡・相談
• 適切なタイミングで詳細な報告
• 問題の早期発見・解決に貢献
• 定期的な進捗報告
• 必要な時に相談してくれる
• 技術的説明が分かり やすい
マネージャー負荷
• エンジニアが自立的に進める
• マネージャーの介入が最小限
• 必要な時だけ相談
• マネージャーの時間を尊重
• 余計なコストをかけない
問題対応
• 問題を早期発見
• 複数の解決案を提示
• 適切に報告・対応
• 解決に向けて努力
• リスクを事 前に共有
スコア計算方法
各項目のスコア
機能要件スコア
50%の重み
非機能要件スコア
20%の重み
プロセス品質スコア
30%の重み
総合スコア = (機能要件スコア × 0.5) + (非機能要件スコア × 0.2) + (プロセス品質スコア × 0.3)
評価基準
完全一致
100点
部分一致
70点
不一致
30点
未実装
0点
運用上の配慮
心理的負荷軽減
配慮事項
• 完璧を求めない
• 主観的評価を重視
• 時間制限(25分以内)
• サポート体制の整備
評価のポイント
• 「感じたまま」で評価
• 技術的詳細は気にしない
• ビジネス価値を重視
• 使いやすさを重視
評価品質向上
品質向上策
• 評価基準の明確化
• サンプル評価の提供
• フィードバックループ
• 評価者教育の実施
客観性の確保
• 要件書に基づく客観的評価
• 事実に基づく評価
• 一貫性の確保
• 評価履歴の記録